愛してる。とか言わないで

そんなに聞かれるとまずいのか…



最近、こうやって私に隠れて電話する友也の姿をよく見るようになった。



これって、彼女としては怒るところなんだけど。



ウザイとか思われるのが嫌で寛大ぶる自分がいたりする。



部屋に戻った友也に、私はなるべく平気そうに振る舞う。



「水曜日…?海…連れてってくれるの…?」



友也は無言で固まってる。


「ねぇ。聞いてる?」



私の声に…まるで私がここにいることに、初めて気づいたような顔をする友也を見ながら少し涙目になった。



「あ、水曜日…海行くか」


友也は慌ててそう言った。


「うん…」



私は無理して笑った。