愛してる。とか言わないで

「莉子ちゃんのため…?」


光輝は俺をじっと見た。



俺は光輝の言葉に雑誌をめくる手を止めた。



「自分のためじゃなくて…?」



何も言えなかった。



「本当に大切な人なら、側にいてやれよ。手放すな…後悔するよ?」



光輝はそう言って立ち去った。



だって亜美佳には…



俺しかいないんだ…



莉子のことだって好きでいるんだから。



気持ちは変わってないし…


莉子だってわかってくれるはず。



俺は自分にそう言い聞かせた。



だってこのままじゃ、莉子とケンカばかりしてお互いに嫌なところばかり見て、いずれ別れてしまう。



莉子と別れないために…



お互い好きでいるために…


距離を置いたんだ。