愛してる。とか言わないで

そう言い残して莉子の部屋を立ち去った。



亜美佳の元へと急ぎながら、莉子の泣き顔を思い出していた。



胸が少し痛んだが、仕方ないんだ…



そう自分に言い聞かせた。



亜美佳の住むマンションへと向かうと入り口に亜美佳が立っていた。



「大丈夫か…?」



亜美佳のもとへ駆け寄った。


「ちょっと殴られたけど、すぐトイレに逃げたから…」



亜美佳は力のない笑顔で言った。



「あいつは…?」



亜美佳がここにいるということはいないのか…?



「出かけた…」



少しホッとしたような、悔しいような思いだった。