愛してる。とか言わないで

「だって、友也盗られたくなかったから…友也に行って欲しくないから…。友也のこと好きだから…嫌だったんだよ…」



俺はあの婚約者に対しての怒りが込み上げてきた。



「莉子…幻滅するようなことしないでくれよ」



後で思えば、明らかに八つ当たりだった。


あいつへのイラツキを莉子にぶつけてしまったんだ…


部屋を出る俺に、



「行かないで…行かないでよ」



莉子がしがみついてきた。


「莉子、これは恋愛とかそういう次元の話じゃないんだ…」



俺は莉子にそう言った。