愛してる。とか言わないで

待ち合わせ場所に莉子の姿は見当たらなかった。



「帰ったのか…」



駅の周りをうろうろしていると、俺の視界に入って来たのは…



「莉子…」



と、男。



帽子を深くかぶっているが見覚えのある服、体つきでなんとなく莉子だと確信した。



一体誰なんだ…



いつか言ってた幼なじみ…?


「幼なじみって男だったのか…」



俺はショックと…



2時間も待っていた莉子に対しての申し訳なさも混ざって、とても複雑な気持ちになった。



次会う時、莉子に一体どんな顔をして会えばいいんだよ。



でも、あの時亜美佳を放っておくことはできなかった。


放っておいた方がもっと複雑な気持ちだったに違いない。