キスに秘められた大粒の涙

「まあ、ね」


私は口角が次第にぐいっと上がり
思わずにやついてしまう。


「で、どこまでいったの?
それより鈴、その顔どうにかしなよ!!
まるで変人だよ
一人でニヤニヤしちゃって」


「キスまでした関係
ごめんって!!
今気持ち静めるから待って!!」


私はどうにか自分を落ち着かせ、平常心を取り戻した。


「あぁ~良かった~
いつもの鈴に戻って!!!

キスまでした仲って、案外やるね
鈴、次こそ幸せになるんだよ?」


「ありがとう、彩那」


彩那に"次こそ幸せになるんだよ"って言われた時…


ものすごく心がじ~んとした。


何だか私達の関係が、誰かに認められたみたいで、非常に嬉しい。





炭酸のよく効いたラムネの瓶に
振って、思いっきりビー玉がぶつかり合うくらい
私の心も弾ける。