キスに秘められた大粒の涙

小学生の頃みたいに、もう二度と晃の手を離したくない。


いつかまた自分の記憶が甦ると信じてる。


甦らなくたっていい。


これから新たな思い出を晃とともに
この歴史に刻んでいくから。




すると…
大きな黄色い光が
桜の木を覆うように、辺り一面を輝かせた。




そして私達は、桜の木の下に倒れこむ。


だめだ、体が硬直して動かない。



次第に目を閉じ、お互い意識を失った。