キスに秘められた大粒の涙

「どこで食べる?」


「そうだなぁー
すぐそこの広場にしよう
ピクニック用のテーブルもあるしな!」


「これってピクニックだっけ?」


「違うのか?」


「まぁ、そういうことにしとくか~」


「そうだな」


「うん!!」



その後、広場に着いた私達はお弁当箱を開けて食べた。


「どう?おいしい?」


「すごくうまい!!今日はよりによって豪華だな」


「芸術みたいでしょ?」


「とりあえず
味に関しては100点満点だけど、芸術としては無評価で」


「えー、なんでー?
私頑張ったのに…
ご褒美ちょうだーい」


そう言った私は、自分の唇に薬指を添えた。


「もーしょうがないなー
ほらよ」


仕方なくそう言った晃は、からあげを箸でつつくなり私の口に放り込む。



そうじゃなくて、あぁ…
何で男子はこう女子の気持ちが分からないかなぁ__