キスに秘められた大粒の涙

「眠たくなってきちゃった…」


「本気で寝んなよ」


「寝るわけ…」


「すぅーすぅー」


突然晃の息する声が聞こえてきた。


もしかして寝たの?


「晃ー晃ー?」


晃の体を動かしても、晃はびた一文びくともしない。


もう、人に言っておきながら先に寝るんだから…。


はぁー。
置いてきぼりにされちゃったなぁ。


そんな時ふと横を向いて、晃の可愛らしい寝顔を見たら何だかとても癒された。



私も寝よう。


晃の胸に手を置いて、静かに目を閉じる。