キスに秘められた大粒の涙

「いったぁー…」


私は、若干痛さを感じ、しかめっ面の顔を浮かべる。


「大丈夫か、鈴?」


「うん、このくらい平気平気ー」


「本当か?鈴」


「本当だよ、嘘だったらどうするの?」


「なんもしない」


「何それ~」


「ただ一つ言えんのが、鈴っておっちょこちょいのマヌケだな」


「一言多すぎー」


「だけど、可愛いカメさんだから良いだろ?」


「まあね」


「可愛いから甲羅をなでなでしたい!!
甲羅にキスしたい!!」


「恥ずかしすぎて、赤面しちゃうよ!?」


「いいよ、俺の狙いはそれなんだから」