「女の子に乱暴なことするなよ、焔」
あぁ、後ろに銀髪くんがいるんだ。
じゃあ、この腰に回ってるものは……銀髪くんの手かな。
離して欲しいな。
「……す、すみませんでした。もう、大丈夫です」
「……そう?じゃあ、行こっか!!」
「……えっ!?うわっ!!」
歩こうとしたら何故か、体を銀髪くんの方に向けられて銀髪くんがいきなりしゃがみ出して私の膝の裏に手を当てて肩に私のお腹を当てるといきなり立ち上がった。
「……うえっ……」
そして、私は銀髪くんの肩に担がれて喉から変な声が出てしまった。
「……うわっ、瑚琴ちゃん……軽すぎだよー。ちゃんとお肉食べないとね」
とか、笑って言ってるけど……この体制すごく辛い。
頭に血が上る……。
「この担ぎ方のがバイクに乗せやすいんだよね~。バイクに乗れない子多いし。ちょっと……我慢してね」
嫌、知らないんですけど。
私の視界はいま、銀髪くんの背中と地面しか映ってないからどこにいるのかもわからない。
それに、歩く度に銀髪くんの腰に顔が何度も当たって……痛い。

