「…………ん……」
なんだろ、暖かい……。
「…………どこ……此処?」
目を覚ますとさっきの匂いは全然しなくて、なんだかタバコの匂いと少しだけ微かに香る甘い香水の匂いが鼻を掠める。
視界には見たことのない天井。
すごく汚くて、所々鉄が見えていた。
「…………っ!?」
布団の中に目を向けるとネクタイが取れていて私のワイシャツじゃないワイシャツを着てることがわかった。
なんで……?
隣に目を向けると黒髪に銀メッシュの髪が目に入った。
さっき、吐いた人の髪……。
嘘っ……なんでこの人が一緒に寝てるの?
しかも……この人上半身裸なんですけどっ!!
「……い、いやあああああああっ!!」
「……っ、うっせぇ……」
自分の状況がわかってしまい気が付いたらもう声を上げていて、その声に眉間に皺を寄せて小さくそう発する黒髪の人。
距離を取るために足の方に逃げていた。
「……あぁ、起きた?」
「…………誰……」
頭が痛いのか頭を押さえながら起き上がる上半身裸の黒髪の人。

