何、颯兄のこと知ってるのこの銀髪くん。
「……うん……」
私が肯定をすると少し銀髪くんは何かを考えたようだけどニッコリと笑って通話が切れた私の携帯を自分のポケットにしまって私の方に手を伸ばしてくる。
な、何……?
「まぁ、そんなこといいや。そんなことより諒怒らせた方が問題だから」
そう言うと私の体はいきなり宙を浮く。
「……っ!!!お、降ろしてっ!!」
「暴れたら危ないから暴れないでね」
天使の笑顔を浮かべる銀髪くんの手が胸の下辺りと膝裏にあった。
お姫様抱っこというものをされている。
「……あっ、祥さん……」
それぞれ色んなことをしていた厳つい人たちが銀髪くんを見て動きをやめて皆が頭を下げる。
何、この格差社会みたいな光景。
怖すぎるよ。
そして厳つい人たちの視線は自然と私に向いて下から上へと厭らしく好奇な目で見てくる。
気持ち悪い……。
「はい、ついた。此処で諒が待ってるから」
「……え、嫌……っ!?」
銀髪くんはそう言うと私を降ろして無理やり扉の中に押し込まれた。
「…………いっ……!?」
押し込まれた部屋を見て悲鳴をあげそうになってしまった。
やばい……これは、やばいよ……!!!

