「瑚琴ちゃん、怖い?」
こんなに早く駆けていて、風も痛いのに……ヘルメットもつけてないのになんでそんな大きな声出して笑えるのかな?
多分、叫んでも届かないと思い背中に頭がついてたからそのまま頷くと銀髪くんは大声を出して笑っていた。
「大丈夫だよ、メット被ってるし!!目開けてみ?」
いやいや……無理無理!!
思いっきり頭を左右に振るとやっぱり笑われた。
「……おい、祥。うるせぇーよ!!」
「いつもうるさい焔には、言われたくないなぁ~」
「んだと、ゴラァッ!!」
と喧嘩が始まったと目を閉じていてもわかった。
あ、危ないから……うんてんに集中して欲しいよ!!
無意識のうちに手には力が入る。
「……ほら~、焔が大声出すから瑚琴ちゃんが怖がってんじゃん」
「……あ"!?」
違う……違くないかもだけど。
そんなことより……この音なに?
なんか、すごく嫌な予感がするんだけど……。
「あ~ぁ、焔がうるさいから。瑚琴ちゃんしっかりと掴まっててね?焔、囮よろしく~」
「……チッ。わーったよ。祥、倉庫でな」
――ヴーっ!!!!
「そこのスピード違反単車止まりなさーい!!」
警察だよっ!!
スピード違反って何してんの、この人達!!

