あいつには、俺しか頼るやつがいない…。 そう思うと、頭が痛くなる。 夏生のことは、好きだ。 彼女でもあるし、この世で誰よりも好きだ。 でも、俺が見捨てたことで、翡翠が自分で命を…。 「っ」 そう考えるだけで怖くなる。 だから、夏生。 「わがままでごめんな」 こんな俺、嫌いになってくれていいから。