日奈多side 放課後。 「日奈多ー」 いつものように、翡翠が校門の前に立っていた。 そしていつものように、公園のベンチに座った。 「それでなー…って聞いてるー?」 「…翡翠、もうやめろよ」 「え…っ」 俺は、翡翠のほうに向きなおり、言った。 「どうして俺を縛ってる?」 「っ、あたしはただ日奈多が好きなんや!縛ってなんかない!」 必死になっていう翡翠。