私は、せっかく軽くなった心が
緊張で再び重くなっていた。


私の心に追い打ちをかけるように
リムジンの広い車内にも関わらず
翔平さんがものすごーく密着してる。
私の腰に回した手をどけて欲しい…

半年以上、恋とは離れていた私。
いきなりの密着に耐えられない…


「お疲れ様でございました。
ではまた明日
いつもの時間にお迎えに上がります。」

高層マンションの前で降りると
運転手さんは深々とお辞儀をして
去って行った。