そんな理由で淡々と作業を続けていた私だが、たまたま怪我をした児童が傍を通ったため、本人が誰か把握した。 常にボーっとしていて、どこか抜けているような男子児童だった。 彼なら怪我をしても無理はないな、と冷血人間は然程気にも掛けず、自分の世界に没頭していた。