だが、絵を描くことだけで皆に遅れを取ってしまっていた私は、木を貼り付けたり、釘を打つ作業で挽回しなければならなかったのである。 急いで木を切っていた時、少し離れた場所が騒がしくなった。 「大丈夫?」 「取り敢えず保健室行くか」 といった声から、誰かが怪我をしたらしいことは察した。