高二の夏、我が校は甲子園出場を決めてしまったのだ。 そして、殆ど直接見たことのない硬式野球部の応援に、一・二年の全生徒が借り出される羽目になったのだ。 高校野球に興味がない上に、短い夏休みが削られたことで不満を抱いたのを、はっきりと憶えている。