「じ…実はね…、
 凛ちゃんの雅也くんに対する気持ち、
 私、気づいてたの…」

は…

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ?」

目と口が全開に開かれているのが分かる。

きっと今のうちの顔は面長だろう。


「い…いつから?」

「結構前かな…雅也くんと交際を始める前」

「じゃあ、何で…」

「だって…凛ちゃんいつも私の背中押して…
 自分の気持ちは閉まってるから!
 こうでもしないと、凛ちゃんきっと
 一生封印したままじゃないのかなって…」

「めい……っ」

そこまでして。



…ハハ。

結局、最終的に背中押されたのは、
うちの方だったんだな。


頬にはさっきよりも熱い涙が伝っていた。

それに気づき、ゴシゴシと手で拭き取る。



「凛ちゃん」

めいがサッとハンカチをうちの目の前
に持ってきた。

「…ありがとう」




「目に入ったゴミ、取れた?」

「ありガ………………へ?」



           ~華凛said終わり~