「いいよな~、森川。 めいと登校できてよ…」 隼人くんが少し離れたところで話している二人を見ながら言った。 「うん…。そうだね」 何話してるんだろ… 「あれ、凛ちゃん珍しくおとなしいな。 いつもなら、 え~!一緒に登校してたの~!? とか言ってる場面なのに…」 うちの真似だろうか。 喉を閉めて、無理に高い声を出している。 「あはは…、隼人くん似てないよ…」 明るく言った…つもり。 「ちょ、凛ちゃんマジで大丈夫? ちょー具合悪そうだけど…」 明るく言えてなかったみたい。