「ちょっとまって」

そういって、結さんは立ち止り、

ーーーコンコン

208と書かれた部屋をノックした。
返事はない。

「龍いないわ…」

「もしかしたら男子部屋にいるかも」

男子部屋は確か…210?


ーーーコンコン

またもや返事なし。

「みんないない。
 やっぱ雅也の長風呂に
 付き合わされてるじゃ」

凛ちゃんが顎に手を当てながら言った。

「部屋で待つ?」

「そう…だね」

「私もめいちゃんと凛ちゃんの部屋で
 まっていい?一人じゃ寂しいし…」

結さんって本当に女の子だな。
と思うことがよくある。
(まぁ、実際はもう成人だけど)

私…若さが負けてる気が…