「というか美優は恋したいわけ？」


携帯画面のハヤト君と
見つめ合っている私の顔を
覗き込んで梨絵ちゃんが言った。



恋かあ…。

「興味ないって言ったら嘘かもだけど」

「だけど？」

「だけどやっぱハヤト君が好きだもん」


にやけながら答える私に
梨絵ちゃんはうんざりしながら

「あ、先生に呼ばれてるんだ」

と言って職員室に行ってしまった。