教室に入って来たのは5人の男。
その男達が入って来た途端に変わる空気。
全員が一斉に立ち上がり、直立不動の姿勢でピシッと敬礼した。
……なに、これ。
「「「おはようございます、皆さん!!!!!!!!」」」
え、気持ち悪いんだけど。
自分でも分かるほどメチャクチャ嫌な顔してると思う。
そのとき、何気なくこちらを向いた一人の男とバッチリ目が合ってしまった。
(…げ)
男は目を見開き、口をパクパクさせて私を指さした。
「あ、あァァァ!?!?」
「あ、あァァァ!?!?」
…って、
「………誰?」
ガクッ
あまりにも大声で男が絶叫するもんだから私までつられて叫んじゃったじゃないか。
みんなが綺麗にずっこける中、私だけ考え中。
「君、覚えてないの?」
「…なにが?」
「今朝、君は…、俺の分身を……」
そこで思い出した。
「あ、」
私が今朝あそこを蹴りあげた男じゃん。
「そうだった」
「そうだったじゃねぇよ!!あのおかげで俺の分身が正常に機能しなくなったらどうしてくれるんだよ!!お前が責任とってくれんのか?」
「は?んなわけないじゃん。なんで私が責任とらなきゃいけないんだよ。別にいいんじゃない?使う必要もないし」
「て、テメェ…。ふざけんなよ…。黙って聞いてりゃ調子乗りやがって…。ちょっと可愛いからって……」
「可愛い?はっ、誰が可愛いって?寝言は寝て言え。お前目、おかしいんじゃねぇの?マジ眼科を行くことをおすすめするよ。そんなお世話言ったって無駄だから」
一気に言った私をみんながガン見していた。
「あ、あの恋(れん)さんにあんな口を……」
「す、すげぇ………」
「あの子大丈夫か?」
「生きて帰れないんじゃねぇ?」
「かわいそー」
ひそひそと聞こえる。
小声で言っているつもりかもしれないけど全部聞こえてるから。
筒抜けだから。
「ブハッ」
男を睨み付けていると笑い声が聞こえ、そっちを見ると男が爆笑していた。
「ギャハハ!!も、もう駄目!!腹痛てぇ!!れ、恋が、恋が女に……、どやされてる!!」
…え~と、いろいろと突っ込みたいところがあるんですけど…、まず、
どやしてませんから…!


