あたしはとにかく早く観覧車から出たかった。


そこまで恭弥が最低なやつだとは思ってなかった

本当に大嫌い。



観覧車のドアが開いて、外に出た瞬間、あたしは全力で走った。

早く帰りたい。
口を洗いたい。
泣きたい。


今は涙を流す訳にはいかない。
周りに人がいるから。


とにかく夢中で家を目指した。