「んじゃあ、一緒に外にいよっか。」


そうそう!一緒にね!・・・アレ?何か違うくない?


一緒に、まではあたしが考えた台詞と同じなんだけど、違う!!

外に、じゃなくて、中に、が正解よーーー!




どれだけ心の中で言ってても、届くはずもなく。


「うん!奏ちゃん大好き!!」

と、話は進んでいく。



そして、寧音が愛の言葉を叫んだと同時に小野寺くんに抱きついたことにより、2人は二人だけの世界を作ってしまった。


あたしは思った。小野寺くんはどこまでいっても紳士だなと。



「・・・いちゃらぶしてるやつらをほっといてお化け屋敷に入ろう!恭弥!」

「よし、行こう!」


散々拒否し続けたくせにこの空気から早く逃げたいのかすごく入る気になってくれた恭弥。


初めからそうしてくれたらな・・・とか思ってみた。



___数分後、お化け屋敷の中から恭弥の悲鳴が聞こえたのは、言うまでもない。