いつもいつも二人を見てることしかできない弱い自分、
僕は自分に自信なんかもてないだっていいとこ一つ持ってないから。
まず、運動ができない、勉強できない、物事に関しても人との関係も
不器用で、薄情で笑顔を作ることさえできない。
家では違うけどね…
家では冗談言ったり、笑ったり明るいのに…どうしてかな?
まあそんな僕を見抜いてくれた人なんていなかったけどさ…
誰か…本当の僕を見てなんて言えなかった。
偽る自分も汚い自分も嫌いだ…
今日は日直で僕は黒板を消していた、
移動教室だったのか教室には奈央と修哉と僕の3人しかいない…
「修哉お前!乃蒼が一人でやってるじゃん!あんたも今日日直でしょ」
そういきなり怒鳴った奈央に振り返る…
ぱっと黒板を見ると「修哉:乃蒼」と書かれていた。
あぁ…修哉もだったんだ
今気付いた僕
に修哉の方をみると
嫌そうな顔をしていて
「え~いいじゃん?もう乃蒼ちゃん終わりそうだし?一緒いこうよ奈央」
そんな言葉に態度に…胸がズキっと痛んだ。
「あんた!「奈央…いいよ…大丈夫だから」」
そう僕が言うと奈央は黙ってしまって
そしていきなり
「俺が手伝うから…二人言ってなよ?」
その方に目を向けると…
僕の幼馴染の優斗
「んじゃぁよろしく~」
と出て行った修哉と奈央
二人だけ残されて…
「無理しなくていいよ…俺に言えばいいじゃん」
そう笑う優斗
「…ぅ…うん」
泣きそうだ…今
するとそっと暖かい温もりに触れて
それが抱きしめられてるって気づく。
「乃蒼偉いね…よく我慢したね」
そう、撫でる手が優しくて好きだった。
その時間授業は出なくて、学校は終わって放課後になった。