今現在、今日も雨が降っていた。
ザーッと降る雨を見つめながら窓越しに移る室内を見ていた…
季節は夏、そして梅雨だ。
正直言って夏は、べたべたして嫌いだし梅雨も雨ばかりで嫌いだった、
人の心さえまるで……沈ませるかのように…
第一雨にもいい思い出がない。
僕は高校生で性格は暗く、地味だ…おまけに黒髪に腰まである長い髪…
目立つ存在ではなく、いつも一人で読書してるような子…
元からの性格がこうなわけじゃない、ただ人が苦手と言うか
嫌いなんだ、後綺麗事言う人が嫌い、そして自分が嫌いで…好きじゃない。
教室で走りまわる男の子に、悪口叩く女子…
くだらない、そう思うんだ。
まあ自分が可笑しいのはしってるけどさ…
ちなみに、僕と言ってるがちゃんとした女の子だ。
そのままじーっと見つめる雨はやむことなく
そして…
「おっはよぉー」
そう、元気な声がした。
目をやると、
「やめてよ!修哉!」
「いいじゃんもうぉ…照れ屋なの?」
仲良さげに歩いて来た幼馴染の二人
「あっ乃蒼、おはよう」
そう僕に挨拶する奈央
「おはよう…奈央」
そう僕は微笑んだ。
クールな性格で男が好きじゃないが修哉は幼馴染だから
そこまで嫌いじゃないらしく、
「乃蒼ちゃん…おはよう」
素っ気ない挨拶に
「おはよう…」
僕は胸が痛んだ
だって…僕は
修哉が好きだったから