あぁ…何故だろうか


今でも………



「君っ…頭可笑しんじゃないのっ…!」

そう目の前で血だらけで横たわってる君に

僕は告げた。

すると僕を見上げてゆっくり口を開いた…





「そうだね…可笑しいや…僕」



そう悲しく微笑む君を見下ろしながら、涙を流した自分

何故、泣くんだ?望んでた事だろう


ずっとずっと…



「…死なないでよ………っ!なんで…助けたの?っ

僕の事嫌いっていったくせにっ…」



ずっと…嫌いって僕を…


なのにどうして?僕を庇った?

死んだってどうでもいい存在だろ?僕は…なのに


そう後悔しても、状況なんか変わらなくて、
君の体は息絶えるばかりで…






「そうだね……本当に大嫌いだよ…君なんて      


          そんな君なんて嫌い…」



そう、僕を見る君の目から目なんか逸らせなくて

コンクリートに横たわって…血を流す君……


あぁ…僕が死んでしまえばよかった。

それなら、こんな思いしなくて済んだはずだからさ



「…ねぇ…最後に大嫌いで大好きな君にお願いしてもいい?」


そう言いながら僕に手を伸ばす……


愛しくて、大好きて…


憎くて大嫌いな君の手が僕の頬に触れた……




そう、これは僕が過ごした歪んだ世界の二人のお話です。



こんなになってしまった理由をしりたくはありませんか?



なら……







君と僕との歪んだ愛を歪んだ苦しい世界を





見てください。