HEVANS×LOVE(アイドルホストにつき本気(マジ)禁止!)

それから着替えを済ませて無駄にでかいリビングに座る。

「お嬢様今日は旦那様から電話が来てますよ」

食事に向かう途中そんな言葉が狂華から言われたその言葉に

「お父様からか…」

親は二人とも海外にいる

帰ってくることはまず、ない。
長い廊下を歩きながら電話をしようか迷う。

「狂華は…したほうがいいと思う?」

「ん~どうでしょうね、旦那様とお話するのは苦手なのでしょう?」


「うん」

僕のお父様は義理だ、本当のお父様ではないお母様が離婚して次の再婚相手だ
優しいところもあるがやはり…
本当のお父様がいい
どんなに辛かったとしてもだ。

そう思うのは子供の証
もう大人にならなければならない
考え込んでいると暖かい物に包み込まれた。


「無理なさらないでください…急がなくてもいいんですよ…お嬢様がどれだけ辛い思いをされてきたのか…俺が一番分かっています」

抱きしめられる温もりが好きで

「…お母様みたいだよ」

そうやって笑顔を向けると笑顔で返してくれた。

「お嬢様は笑顔が一番可愛らしいですよ…

なーんてね」

「…なっ!」

「お嬢様ってば顔真っ赤にになるし…赤面しすぎ」

たまにだけタメで話してくれる狂華

「ほーらいくよ」

こっちのほうがいいんだけどね
そういって腕を引かれた。






「お父様みたい…か」





そんな声は僕の耳には届かなかった