さっきの出来事が頭から離れない

声が…聞き入れてしまった

どうしても頭から離れない


こんなにも歌を聴いて取り込まれたことはないだろう

一番後ろの指定された席につくが男子しかいない

女子はライブ中だった

窓からは青い空が広がり

何もなく過ぎて行けばいいとそう望んでた


「先生!」

そう可愛い声が聞こえたと思ったって声のほうに目を向けた

「……」

片方をピンでとめ赤紫色の長めの髪
と言っても肩ぐらいだ

「先生っ僕の席どこ?」

ニコニコしながら先生の教卓に手をつく

先生はさっと僕の席の隣を指さした

瞬間

「はぁ?何で覇琉華様があんな女の隣なんですの?」

「ありえませんわ」

こっちがあり得ないんだけど…

寄りにもよって僕の隣とか最悪だ

ずっと俯せていた机に

何でかって?

顔見られたくないからと

関わらないため

がその作戦は失敗に終わるようだ

「ねぇ~君顔見せてよ」

いきなり初対面の人に顔見せてとか

頭いかれてるのか?

「無理です」

きっぱりと断ると


「!?」

いきなり脇腹をくすぐられた

「ちょっとあははっやめてって」


「へぇ…可愛い」

しまった…

というか他人に触られた

意味深な言葉と

ニコニコとした男

「んじゃあ…君に名前教えて」

「嫌」

僕に構わないでよ…

女子からの視線が痛い

変に注目浴びてしまった

「覇琉華様ぁ~!そんな女ほっていてねぇ~私と遊んでください」

きっもとか思いながらも

小説を読んで聞かなかったふり

折原君だっけ

以上に迷惑だ

女子が僕の机にまで寄ってきて

「……はぁ…」

碌なことがない

「ねぇ…名前教えてってばぁ…」

この人しつこいし

「すみません教えられない」

一応誤った

そのまま入学式の後もスムーズに終わった。

放課後隣の席の人に「帰らないで」

と言われた。

「だーかーらー教えてよ名前」

「無理ですって」

これの繰り返し

まず、名前を言えば

この学校生活が…終わる。

ニヤッと笑うと

「教えないと…キスするから」

なんて悪い笑みを向けた。