「ここかな?」


「他のとこは探したしね」


「靴箱に靴もなかったわけだし」


「それはウチらが隠したからでしょ(笑)」


「あ、そっか(笑)」




女子達の声が聞こえてくるだけで、私は震えが止まらなかった。


足が、ガクガクする…。




「あれ?でもここ開かないよ?」




円らしき声の主が、空き教室の扉を無理矢理開けようとする、


ガチャッガチャッという音が聞こえる。




「え?じゃあ裸足で帰ったとか?」


「なにそれ、ウケる」


「まあいいやー。


時間の無駄だし、帰ろー」


「そうだねー」


「そういえばさー、駅前のクレープ店、新しいクレープが出来たらしいよー」


「マジで!?行く~!」


「私も~!」


「あずあずも~☆」


「う、ウチも!」