周りの生徒は、哀れの眼で私を見たり、関係ないような顔をして、黙っている。


誰も、私を助けようとしてくれない…。


沖本君も…。




私の、大好きな沖本君。


私の事、大嫌いな沖本君。


それでも愛おしいの。


愛しくて、堪らないの。




助けて。


お願い、助けて。




懇願の眼でアイコンタクトをしたって、沖本君は私の眼なんか


見ちゃくれない。




私は、完全に孤立していた。