-翌日-




いつもと同じ朝を迎えた。



いつもと同じ道を、同じ時間に、同じようにして歩いてゆく。




そして、いつものように沖本君に「おはよう」と一声掛けようとしていた


その時だった。




「ねぇ、知ってる?


愛里と沖本、付き合ってるらしいよー!」


「え、マジでぇ!?」




きゃあきゃあと噂する女子の声が聞こえた。




嘘…でしょ?


愛里と、沖本君が……付き合っている……………?




絶望した。




まさか、親友の愛里と沖本君が、付き合っているだなんて………。




「おっはよー、雅!」




後ろから突然、愛里が大声で挨拶してきたので、




「わああ!?」




と変な声を出して驚いてしまった。