思わず返事をしてしまったけれど、


円の考えていること、訳わかんないよ…。


なんで、そんなに簡単に奪おうっていう発想ができるの……?




でも…。




私も、人のこと言えないかもしれない…。




沖本君が好きで好きで好きで、


愛里を殺そうとしたんだから……。




いや、むしろ私のほうが酷くて、他の人からしたら、訳わかんないかもしれない。




だけど、素直に円のこと、応援できないよ…。


それに、私は今でも、沖本君が好きなんだもん…。




どんなに冷たく接されても、どんなに無視されても、


サッカーの練習をしている沖本君と、


桜の木の世話をしている沖本君は、本当に格好良くって、


嫌いになんか、なれないもん……。