-数日後-




私は、ようやく愛里以外の友達と仲良くなる気になった。




友達の名前は、安藤円(アンドウマドカ)という。


彼女といると、ほっと気持ちが安らぐ。


時には、私は彼女に愚痴をこぼしたりしていた。




今日も、円と私は二人でお話していた。




「雅ちゃんの髪の毛って、ストレートで綺麗だよね。


私、憧れちゃうな~」


「そんなことないよ、円の髪のほうが、スッキリしていて、


私は好きだなあ」




髪といえば。


思い出す。




あの、愛里の茶色いふわふわとした、肩まであったはずの髪が、


今ではもう胸まで来ていて、


今でもふわりと揺れて、




想像しただけでも、苛立ってしまう、あの髪。




まるで、呪いの髪だ。