酷い、本当に酷いよ。


なんで、なんでなの……?




最後に、キッと私を睨みつけると、




「愛里、立てるか?大丈夫か?」


「うん…」




沖本君は愛里に肩を貸し、そのままこの場から去っていった。




沖本君…。




本当に、私のこと、嫌いになってしまったの?


休み時間に、「気持ち悪い」って言った言葉は、本当だったの?


さっきの、「最低」って言葉も………?


愛里のせいじゃなかったっていうの……………?




「そんな………」




その瞬間、私の頭上から雨が降り出した。