-放課後-




私は、愛里を手紙で呼び出した。


場所は屋上。


匿名で手紙を出したのだ。




屋上の鍵は、職員室からくすねた。




誰もいない屋上は、やけに静かで、なかなか落ち着けなかった。




空はどんよりとした曇りで、


今にも雨が降り出しそうだ。




キィっと扉を開ける音がした。


愛里が、屋上にやってきたのだ。




「み………やび………………!」




愛里は目を丸くしている。




「一体、何の用よ………」




そして、どこか怯えているようだった。




私は、単刀直入に、愛里に聞いた。