「わかった……!


全部、愛里が吹き込んだんでしょぉ?


沖本君に、変な事言ったんでしょぉ?


ねえ、そうなんでしょぉぉお?」


「何言ってるんだ、平井…。


愛里は関係な……」


「関係あるんでしょぉおおおおお!!?


愛里が、愛里が、愛里のせいで、沖本君がそんな酷いこと言わないといけなくなって、


全部、愛里が悪いんだぁああ!!!


愛里が、沖本君に変なこと言ったんだああああ!!!


あいつが、あいつがああああ!!!」




そうだ、そうなんだよ、絶対そうだよお!!!





だって、沖本君は、優しくて、格好良くて、それに…それに……。



私の帰りだって、いつも心配してくれていたんだもん!!




そんな沖本君が、私にそんな酷いこと言わないもん!!!


絶対、愛里だ。


愛里が、愛里が沖本君に、変なことを言ったんだ!


そうに違いない、それしかない!!!!