「練習、そこまでーー!」




サッカー部のキャプテンらしき人が、大声で行った。




「ふー、疲れたぁ~」




沖本君は、タオルで汗を拭っている。


その時、ふと沖本君と目が合った。




「!」




私は、思わず目線を外してしまう。




しかし、沖本君が私のところまで駆け寄って、




「もしかして、練習見ててくれたのか?」




どどどどど、どうしよう!


沖本君に話しかけられちゃった!




昨日の今日で、ちょっと気まずい…。


でもでも、私が一方的に気分を害しただけであって、


沖本君は丸っきりそういうのはないわけだし……。




えっとえっと、なんて返せばいいだろう。


なんて言えばいいだろう。




どうしよう!?