-翌日-




今朝は、サッカー部の朝練があった。


サッカー部に所属している沖本君も、朝練に参加している。




汗だくになって、ボールを追いかけている沖本君はとても必死な顔で、


桜の木の世話をしているときとは、全く違っていた。




嗚呼、やっぱり沖本君に恋する気持ちは、止まらない。


昨日、沖本君の言葉に散々心を引き裂かれたけれど、


それでも、私は沖本君が好きだ。大好きだ。




胸をぎゅうっと締め付かせながら、私はサッカー部の朝練をずっと眺めていた。