走って、校庭まで来た。


久しぶりに、全速力で、体育で走るときよりもずっと速く走っていたから、


疲れた。




「はあ……はあ…はあっ…」




息が苦しくなっている。




だけど、本当に苦しかったのは、私の心だった。




愛里に酷いことを言ってしまったし、


私の想っていること、言っちゃいけないようなことぶちまけちゃったし……。




もう……なんだか人生が終わったような気がして……。




「うっ…うぅあ……ああああぁあ!!」




そして、また涙が溢れてきた。




「あああああああ!!!うわあああ!!!」




泣いても、どうにもならないのに。


失った大切なものはもう、戻ってこないのに。




それでも、泣くしかなかった。