辺りはすっかり暗くなっている。


嗚呼、これはまた、お母さんに怒られるかな。




でも、そんな事、どうでもいいよ。


今日は、嬉しい事があったから。


いいんだよ。




珍しく、星がたくさん見える夜空。


私は、その夜空の下で、小さな桜の木の隣で、お願い事をした。




沖本君との、叶わぬ、永遠の恋が続きますように。




最初で、最後の口づけは、酸っぱい血の味だった。




私はこれからも、沖本君を愛し続ける。




永遠に。




あの星に、あの口づけに、誓う……。