最初で最後の口づけ

でもその事がキッカケで、沖本君は私の事を嫌いになりましたね。


それから、全然口を利いてくれなくなりましたね。


それも、ショックでした。




でも、私は、まだ沖本君を好きでいました。




それから、私には新しい友達が出来ました。安藤円です。




円とはしばらくの間、普通の友達でいられました。


ですが、円は貴方の事が好きでした。


だから、そのせいで私は円に対して、狂った言葉を吐きました。




そのせいで、私はいじめられるようになったのです。


その時、貴方は私を助けようともせず、傍観者でいましたね。


胸がちりちりしました。




でも、まだ私は沖本君が好きでした。




いじめられている時、私は放課後は、逃げるようにして


空き教室へ行きました。




ほら、あるでしょう?2年の教室のある廊下の、一番隅っこの。




あそこからは、サッカー部の練習がよく見えるんです。


だから、私はそこから、サッカーをする沖本君を、


ずっと眺めて、心を安らかにしていました。