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沖本君、私は貴方が本当に好きでした。


愛していました。


心から、結ばれたいと願いました。




桜の花びらが舞い散るあの入学式。


今でも、鮮明に思い出せます。


桜が咲き誇る中、ひとつだけ小さな木がありましたね。


他の木に比べたら、地味で、目立たない木でした。




大人達は、その木を切ろうとしていました。


でも貴方は、




「そんな事ないです!


この木は、まだ、これからもずっと花を咲かせていけます!」




って言って、それからその桜の木を世話をし始めていましたね。


ずっと見ていました。


静かに、見守っていました。




あの時、私は貴方に惹かれて、そして、次第に好きになっていきました。