欲しかったものは、これだけではない。




それは、永遠の愛。


それは、永遠の恋。


それは、永遠の願い。




私は、ずっと頭の隅っこで思っていた。


愛里を言い合いをしたとき、私は言ってしまったのだ。




-私は、誰にも私の好きな人を教えたことがない。




-だって、もし好きな人を言ったら……。


-恋が叶わぬような気がするから。


-恋がバラバラに散るような気がするから。





と。




私は、ずっと思っていたはずだった。




それなのに、




-私が好きなのはねぇ、沖本君なんだよ!!!




と言ってしまった。




という事は、もうあの時点で、私と沖本君が結ばれる事は、


無かったのだ。




どうしようも、


無かったのだ。