最初で最後の口づけ

「ああああああああっ……!あああああ!!!」




私は、泣いた。


たくさん、涙を落とした。




私が、私の意志で殺したのに。


それなのに。




とっても、悲しかった。




もう、沖本君に会えない。


沖本君の声も聞けない。


桜の木も世話をする沖本君も、


サッカーの練習をする沖本君も、


もう、見れない。




沖本君、沖本君…!




「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」




私がどれだけ泣いても、


私がどれだけ叫んでも、




沖本君は、


生き返らない。


沖本君は、


帰ってこない。