沖本君は、手の力を強める。




嗚呼、本当に死んじゃいそうな位、気持ち良い。


いや、実際このままだと死んじゃうけれど。




あ、なんか走馬灯みたいなのが見えてきた…。




桜の木の世話をする沖本君だ…。


格好良いな、桜の木を守ろうとする沖本君に、


私は惹かれていったんだっけ。




今度は、愛里と恋話をしている…。


愛里は、いつも私の好きな人を知ろうとして、


でも、私は言わなくって。


そのせいで、沖本君とられちゃったんだっけ。




あ、私と愛里が言い合いしてる。


喧嘩している。


それで、私は沖本君の家の近くで待ち伏せしている。


最初は、いい感じだったのに。帰りの心配だってしてくれたのに。


休み時間に、沖本君にやめてくれって言われてる。


私の心、傷ついてる。




私、今の沖本君みたいに、愛里の首を絞めている。殺そうとしている。


愛里は、今の私みたいに、苦しそう。今にも死にそう。


これで、沖本君がやってきて、それで、沖本君に


本格的に嫌われて…。