-放課後-




楽しみにしていた放課後がやって来た。




ワクワクが止まらなくなる。




ちょっと緊張するから、先にトイレにいって、用を足してから、


私は屋上へ向かった。




嗚呼、会えるよぉ。


愛おしい、沖本君に、会えるよぉ…。




心臓がドクンドクンと高鳴って、音が大きくなっている。




私は、屋上の扉を開けた。




そこには、私が嘘の手紙で呼んだ、沖本君が居た。




「ひ、平井…!?一体、どういう…」




沖本君は驚いた顔をしている。




そりゃそうだよね。


愛里に手紙で、放課後、屋上に来て。なんて呼ばれたんだと


思い込んでいたんだから。